【推し蔵シリーズ】宮城県・浦霞(うらかすみ)
〜塩釜の海風とともに、寿司に寄り添う一本を〜
こんにちは、酒幸仁の西野です。
今回の「推し蔵シリーズ」でご紹介するのは、宮城県塩釜市に蔵を構える【浦霞(うらかすみ)】さん。
僕が日本酒に真剣に向き合い始めた頃からずっと、心の中にある“特別な存在”です。今回は蔵元さんへの訪問をきっかけに、改めてその魅力を語らせてください。
なぜ浦霞を取り扱うようになったのか?
僕が一番お世話になった修行先の酒屋が取り扱っていたことがきっかけです。
試飲したときに「これ、旨いなぁ」と素直に思ったのが始まりでした。
浦霞は20〜30年前、既に人気を確立していて、当時は高級料理屋や寿司屋がこぞって扱っていた銘柄です。料理人たちが「食中酒として最高や」と口を揃えていたのを今でも覚えています。
色々な酒を呑んできた中で、僕の中では「食中酒としてトップ3に入る」と確信し、酒幸仁でも取り扱うことに決めました。
店主・西野が考える「浦霞」という酒蔵の魅力
浦霞さんは、全国的にも知られる“大きな蔵元”ですが、量産一辺倒ではありません。
たとえば大吟醸クラスは、今でも手作業中心で造られています。そこに僕は驚きと、蔵としての真摯な姿勢を感じました。
設備の近代化は取り入れつつも、品質や繊細さを失わない。
大手のイメージとは裏腹に、実はとても丁寧で繊細な造りをしているお蔵さんです。
浦霞のお酒の傾向
浦霞の日本酒は、スッキリとした辛口タイプが中心です。
派手さや甘さではなく、寿司や和食との相性をとことん追求した“食に寄り添う酒”。
シンプルに見えて、バランスが良くて奥行きがある。
食中酒として日々の食卓を支えてくれる、そんな一本です。
塩釜という土地の魅力
浦霞のある塩釜(しおがま)は、宮城県を代表する港町。
新鮮な海の幸、特にお寿司屋さんが多いことで有名です。
その土地柄もあり、浦霞のお酒は「寿司に合う酒」として地元でも愛され続けているんです。
訪問しての感想とこれから
もちろん、お酒そのものが素晴らしいからこそ取り扱っているのですが……
実は、毎回お会いする営業担当の横山さんからも、たくさん刺激を受けています(笑)
若いのにとても情熱があって、しっかりしていて。
お会いするたびに「自分ももっと頑張らなあかんな」と思わされます。
そして今回の訪問で改めて感じたのは、
「酒は商品である前に、土地の文化であり、蔵元の歴史であり、想いである」ということ。
ただ売るだけじゃなく、その想いをお客様にちゃんと届ける“パイプ役”でありたいと、強く思いました。
最後に
浦霞は、味・バランス・信頼性すべてにおいて、僕が自信を持っておすすめできる蔵元です。
もし「食事に合う日本酒」をお探しの方がいたら、ぜひ一度お試しください。
これからも、「推し蔵シリーズ」を通じて、全国の素敵な酒蔵とその魅力を発信していきます。
今後の更新もお楽しみに!
酒幸仁 店主・西野